中身より外見?

野良猫アイシャ

2015年01月03日 07:46

  あれ、この道具壊れちゃった? 分解して掃除したら直るかな?とか、ここが外せれば、折れたところを接着してまた使えるのに…
  なんて時、じゃあネジを外さなきゃとネジを見てみると、むむむ変な形してる! これじゃ外せないよ
って事ありますよね。

  最近はトルクス(六芒星みたいな穴のネジ)なんかは、結構見かける事ありますよね、日本ではまだまだプラスネジが主流ですが、ヨーロッパのほうではこのネジが主流になりつつある(Wikiより)みたいです。

  このトルクス用の工具は、ビット(差し替え式のドライバーの先端部品)セットについてきたり、トルクス用レンチはホームセンターでも売ってたりするので、以外にも簡単に手にはいります。

  どんなものに使われてるのかというと、ヨーロッパ製の電化製品、車等、もっと身近なものだと、ハードディスク(HDD)に使われていたりします。
  今回も、古いPCを廃棄するのに、HDDを専用のソフトで完全消去して廃棄しようと思ったら、HDDが壊れて認識しなくなってしまいできなくなっちゃって
  結局分解してディスクを破壊するしかなくなっちゃったんだけど、このトルクスネジが使われていて分解できない…
  「ふっふっふっ、家にはトルクスレンチあるもんねー。」と工具箱からひっぱりだし使ってみると…サイズが合わない
  良く売っている、トルクスレンチやビットセットに入っているのはT10~というのが多いですけど、HDDはT8とかより小さいサイズのネジなのです。

  まぁ、そんなに出番はないけど、こういった特殊なネジが外せないとどうにもならないし、必要になるたびに探したり、単品でそのサイズだけを買い揃えても、お金も掛かるし、トルクス(といじり止めトルクス)以外の特殊な工具はホームセンターに行ってもあるか分からないので、実店舗で探すのも骨が折れそうなので、購入することにしました。
  (毎回前置きが長いですが、ご容赦を。)


  今回購入したのはこちら
 
  「ACCOUNT AC-6088A 38in1 精密ドライバーセット」

  38となってますが、ビット+ドライバーグリップ+エクステンション全部合わせて38個入りということです。
  ビットは36個で、色々な種類のネジに対応してます(詳しいビット内容は下記スペックを参照してください)。
  こういった安価なセットでは、間違ってビットが重複していて、本来入っているはずのビットが無かったりする事もあるので、おかしな話では有りますが、その辺りは(あきらめるにしても、好感してもらうにしても)覚悟して購入したほうが良いです。
  精密ということで、普通のビットセットより小さなサイズのものが組み込まれています。
  普通に生活していて扱うネジは、実際にはこういった小さなサイズのネジが多いのではないでしょうか?
  普通のビットはシャンク幅(対辺)(工具にセットする六角形の部分)が6.35mmなのですが、このセットは4mmです。
  小さなサイズのネジの場合、深い穴の奥にある事があるので、細いシャンクでないと穴に入らないからなのかな?
  長さは28mm(実測値)です。

  次はケースです
  えっ、なんでケースなんか…とお思いでしょうが、あせらないで
 
  左が開く途中、右が開ききった所です。
  そう、このケースを開くと、ビットが取りやすいように、ビットホルダーが立ち上がるんです!
  ケースを開けるには、黒いスイッチを左にスライドすれば自動的に開きます。
  閉じるときは、フタをカチッというまで閉めれば自動的にロックされます。
  ケースの蓋に穴が開いているのも、ハンドルをしっかりと固定するためだと思われます。
  また、ビットにもサイズの刻印が入っていますが、ケース裏にも、マーク(ネジ穴の図)付きでサイズが表記されています。
  多少のバリや、ひずみはありますが、凝った作りです。

  今度はちゃんと工具の説明です。
 
  ハンドルは小柄ですが、ゴム張りで滑り止めパターンも付いており握りやすいです。
  ただ、私は手が小さいので若干短い程度ですが、手の大きい人は、しっかりと握るには短いかもしれません。
  エクステンションが付属しているので、奥まった場所のネジにも届きます。
  ビットの固定はマグネット式で、ロック機構はありません。
  ハンドルのデザインを見ると、一見チャックのようにネジ式でビットを締め付けて固定できるように見えますが動きません。
  また、怪我をするほどではないが、エッジが立っているので、仕上げが悪いように見えてしまいますが、六角穴はノギスレベルですが4mmピッタリで精度は良いようです。

  今度はビットです
 
  普通サイズの対辺6.35mm(長さ25mm)のヘックスビットとならべてみました(どちらもヘックス4mm)。
  実際に並べると、数字でイメージするよりも分かりやすく、スリムなのが分かりますね
  ピッタリとはならべられなかったんですが、若干長いのも確認できます。

 
  ボリューム差がある、トルクス(T3)とソケット(5mm)です。
  これだけボリュームに差が合っても長さはほぼ同じです。
  分かりづらいですが、ソケット5mmの端面が少し曲がっています。

  ビットはキラキラしてきれいで、ぱっと見も精度良く感じますが、数本のビットがきつくてハンドルとエクステンションのビットホルダーに奥まで差せません(押し込めば入りますが、ペンチ等でビットを挟んで引っ張らないと取れなくなります)。
  キツイビットのシャンクを測ってみましたが、4mmピッタリでノギスレベルでは測れない程の差で精度が出ていないようです(メッキの厚みが均一でない?)。
  まぁ、ビットホルダーの磁石が結構強力なので、ホルダーの六角穴を軽く削っても良いかもしれません。
  ビットを削るほうが、穴を削るより楽ですが、メッキが剥げると見た目も悪くなるし、サビとかも怖いので…


  スペック
    材質
      ビット CR-V(クロムバナジウム鋼)ニッケルメッキ
      他 樹脂、磁石
    サイズ
      グリップ部分 φ24xL106mm
      エクステンションバー L60mm
      グリップ+エクステンション L150mm
      ビット
        対辺 6.35mm
        長 L28mm
   重量
     全部 215g
     グリップ 28g
   ビット硬度 HRC50~52
     付属
       ビット(特殊ネジの名称は正式なものではないかもしれません)
       トルクス(ヘックスローブ) T3、T4、T5、T6、T7、T8(いじり止め)、T9、T10(いじり止め)、T15、T20(いじり止め)
       六角(ヘックス) H1.5、H2.0、H2.5、H3.0、H3.5、H4.0、H4.5
       ソケット M3.0、M4.0、M5.0
       三角(トライアングル) ▲2.0、▲2.3
       Y型 Y2.0
       五角(ペンタローブ) ★0.8
       丸型 ◎1.5
       U型 U2.6
       ポジドライブ PZ1.5
       四角(スクエア) SQ1.0
       - 1.5、2.5、3.5
       +1.0(No.0)、2.0(No.1)、3.0(No.2)
     (カッコ内は+ドライバーの規格サイズで、箱書きに1.0等とあったが、対応するネジの径と思われるので、規格で言うとこのサイズかな?)

  五角はiphone、三角はプラレールやマクドナルドのおもちゃ、Y型はDS等に使われているようです
  (注意:サイズは調べてないので、このセットに入っているビットがこれらのネジに合うかどうかは分かりませんので、購入したい方は良く調べてから購入してください)

  色々な会社から似たような商品が出ているので、それらが同じかどうかは確認のしようがありませんが、なんぜかケースに力が入っていて、若干問題があるとはいえ、つくりもそんなに悪くない、値段も¥1,000前後なので、いざという時の為に備えておいても良いのではないでしょうか?

  あっ、最後になって思い出しましたが、同じ38 in 1でも、ケースとハンドルの色が違う商品、ソケットが入っていない代わりにマイナスドライバーのサイズが多い商品があるので、購入時はしっかりと商品の内容を確認してから、「ポチッとな」してくださいねー!

  今回も工具なので、ナチュラムさんでは取り扱ってません。


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