2015年01月03日
中身より外見?
あれ、この道具壊れちゃった? 分解して掃除したら直るかな?とか、ここが外せれば、折れたところを接着してまた使えるのに…
なんて時、じゃあネジを外さなきゃとネジを見てみると、むむむ変な形してる! これじゃ外せないよ
って事ありますよね。
最近はトルクス(六芒星みたいな穴のネジ)なんかは、結構見かける事ありますよね、日本ではまだまだプラスネジが主流ですが、ヨーロッパのほうではこのネジが主流になりつつある(Wikiより)みたいです。
このトルクス用の工具は、ビット(差し替え式のドライバーの先端部品)セットについてきたり、トルクス用レンチはホームセンターでも売ってたりするので、以外にも簡単に手にはいります。
どんなものに使われてるのかというと、ヨーロッパ製の電化製品、車等、もっと身近なものだと、ハードディスク(HDD)に使われていたりします。
今回も、古いPCを廃棄するのに、HDDを専用のソフトで完全消去して廃棄しようと思ったら、HDDが壊れて認識しなくなってしまいできなくなっちゃって
結局分解してディスクを破壊するしかなくなっちゃったんだけど、このトルクスネジが使われていて分解できない…
「ふっふっふっ、家にはトルクスレンチあるもんねー。」と工具箱からひっぱりだし使ってみると…サイズが合わない
良く売っている、トルクスレンチやビットセットに入っているのはT10~というのが多いですけど、HDDはT8とかより小さいサイズのネジなのです。
まぁ、そんなに出番はないけど、こういった特殊なネジが外せないとどうにもならないし、必要になるたびに探したり、単品でそのサイズだけを買い揃えても、お金も掛かるし、トルクス(といじり止めトルクス)以外の特殊な工具はホームセンターに行ってもあるか分からないので、実店舗で探すのも骨が折れそうなので、購入することにしました。
(毎回前置きが長いですが、ご容赦を。)
今回購入したのはこちら
「ACCOUNT AC-6088A 38in1 精密ドライバーセット」
38となってますが、ビット+ドライバーグリップ+エクステンション全部合わせて38個入りということです。
ビットは36個で、色々な種類のネジに対応してます(詳しいビット内容は下記スペックを参照してください)。
こういった安価なセットでは、間違ってビットが重複していて、本来入っているはずのビットが無かったりする事もあるので、おかしな話では有りますが、その辺りは(あきらめるにしても、好感してもらうにしても)覚悟して購入したほうが良いです。
精密ということで、普通のビットセットより小さなサイズのものが組み込まれています。
普通に生活していて扱うネジは、実際にはこういった小さなサイズのネジが多いのではないでしょうか?
普通のビットはシャンク幅(対辺)(工具にセットする六角形の部分)が6.35mmなのですが、このセットは4mmです。
小さなサイズのネジの場合、深い穴の奥にある事があるので、細いシャンクでないと穴に入らないからなのかな?
長さは28mm(実測値)です。
次はケースです
えっ、なんでケースなんか…とお思いでしょうが、あせらないで
左が開く途中、右が開ききった所です。
そう、このケースを開くと、ビットが取りやすいように、ビットホルダーが立ち上がるんです!
ケースを開けるには、黒いスイッチを左にスライドすれば自動的に開きます。
閉じるときは、フタをカチッというまで閉めれば自動的にロックされます。
ケースの蓋に穴が開いているのも、ハンドルをしっかりと固定するためだと思われます。
また、ビットにもサイズの刻印が入っていますが、ケース裏にも、マーク(ネジ穴の図)付きでサイズが表記されています。
多少のバリや、ひずみはありますが、凝った作りです。
今度はちゃんと工具の説明です。
ハンドルは小柄ですが、ゴム張りで滑り止めパターンも付いており握りやすいです。
ただ、私は手が小さいので若干短い程度ですが、手の大きい人は、しっかりと握るには短いかもしれません。
エクステンションが付属しているので、奥まった場所のネジにも届きます。
ビットの固定はマグネット式で、ロック機構はありません。
ハンドルのデザインを見ると、一見チャックのようにネジ式でビットを締め付けて固定できるように見えますが動きません。
また、怪我をするほどではないが、エッジが立っているので、仕上げが悪いように見えてしまいますが、六角穴はノギスレベルですが4mmピッタリで精度は良いようです。
今度はビットです
普通サイズの対辺6.35mm(長さ25mm)のヘックスビットとならべてみました(どちらもヘックス4mm)。
実際に並べると、数字でイメージするよりも分かりやすく、スリムなのが分かりますね
ピッタリとはならべられなかったんですが、若干長いのも確認できます。
ボリューム差がある、トルクス(T3)とソケット(5mm)です。
これだけボリュームに差が合っても長さはほぼ同じです。
分かりづらいですが、ソケット5mmの端面が少し曲がっています。
ビットはキラキラしてきれいで、ぱっと見も精度良く感じますが、数本のビットがきつくてハンドルとエクステンションのビットホルダーに奥まで差せません(押し込めば入りますが、ペンチ等でビットを挟んで引っ張らないと取れなくなります)。
キツイビットのシャンクを測ってみましたが、4mmピッタリでノギスレベルでは測れない程の差で精度が出ていないようです(メッキの厚みが均一でない?)。
まぁ、ビットホルダーの磁石が結構強力なので、ホルダーの六角穴を軽く削っても良いかもしれません。
ビットを削るほうが、穴を削るより楽ですが、メッキが剥げると見た目も悪くなるし、サビとかも怖いので…
スペック
材質
ビット CR-V(クロムバナジウム鋼)ニッケルメッキ
他 樹脂、磁石
サイズ
グリップ部分 φ24xL106mm
エクステンションバー L60mm
グリップ+エクステンション L150mm
ビット
対辺 6.35mm
長 L28mm
重量
全部 215g
グリップ 28g
ビット硬度 HRC50~52
付属
ビット(特殊ネジの名称は正式なものではないかもしれません)
トルクス(ヘックスローブ) T3、T4、T5、T6、T7、T8(いじり止め)、T9、T10(いじり止め)、T15、T20(いじり止め)
六角(ヘックス) H1.5、H2.0、H2.5、H3.0、H3.5、H4.0、H4.5
ソケット M3.0、M4.0、M5.0
三角(トライアングル) ▲2.0、▲2.3
Y型 Y2.0
五角(ペンタローブ) ★0.8
丸型 ◎1.5
U型 U2.6
ポジドライブ PZ1.5
四角(スクエア) SQ1.0
- 1.5、2.5、3.5
+1.0(No.0)、2.0(No.1)、3.0(No.2)
(カッコ内は+ドライバーの規格サイズで、箱書きに1.0等とあったが、対応するネジの径と思われるので、規格で言うとこのサイズかな?)
五角はiphone、三角はプラレールやマクドナルドのおもちゃ、Y型はDS等に使われているようです
(注意:サイズは調べてないので、このセットに入っているビットがこれらのネジに合うかどうかは分かりませんので、購入したい方は良く調べてから購入してください)
色々な会社から似たような商品が出ているので、それらが同じかどうかは確認のしようがありませんが、なんぜかケースに力が入っていて、若干問題があるとはいえ、つくりもそんなに悪くない、値段も¥1,000前後なので、いざという時の為に備えておいても良いのではないでしょうか?
あっ、最後になって思い出しましたが、同じ38 in 1でも、ケースとハンドルの色が違う商品、ソケットが入っていない代わりにマイナスドライバーのサイズが多い商品があるので、購入時はしっかりと商品の内容を確認してから、「ポチッとな」してくださいねー!
今回も工具なので、ナチュラムさんでは取り扱ってません。
2015年01月02日
ずんぐりむっくり、でも見た目で判断しちゃ駄目
最近色々と工具をそろえました
工具を揃えるのに色々調べてみましたが、工具も本当にピンキリみたいで、高いものはとんでもなく高かったりします。
安いものは、精度が悪かったり、強度がなく、耐久性が低くすぐ壊れたり、使い勝手が悪かったりするけど、高いものとはそういう部分が劣るかわりに安いのです。(安物買いの銭失いになる場合もあるので良く考えて購入しましょう)
まぁ私の場合、買ったとしても1万円以内の工具で、うんうん唸りながら、検討に検討を重ねて購入します。
それもどうしても必要で、安いものがそれくらいの値段しかない時です。
良いものを買って長く使うか? 間に合わせの安いものですませるのか? 色々な考え方があるようです。
プロではないので、そんなに使用頻度も高くないし、暇な時にその工具(道具)をいじってるだけで面白い、そんなものをそろえたいなぁと思ってます。
マルチツール、小さい、なにか工夫があって面白い、シンプルでかっこいい、そんなのが好きです。
前置きが長くなちゃったですけど、そろそろ今回の記事に行きましょー
今回紹介するのはこちら
「ベストツール CR3-04590R 3WAY ラチェットドライバー change3」(レッド)です
なぜブリスターに入った状態の写真?
箱書き(?)が見たい人もいるかなぁとか、ホームセンターとか実店舗で買う場合の手助けに…なんていうのは後付の理由
本当の理由は次の写真
そう、「Try It! お試し下さい。」
このラチェットドライバーメインの売りである、軸が可動式で3タイプのドライバーとして使える機能が、お店に吊るしてある状態で試せるのです。(ラチェットの回転方向切替、ラチェットの動きの確認もできます)
玩具やライトなんかでこういうお試しのできる物って、たまにあるけど、工具ではめずらしいですよね。
ブリスターを壊して取り出す前に、何度か試して堪能しました。
他にも、ドライバーの機能とは関係ないけど、ハンドルに張ってある裏側のロゴマークが鏡文字になってたりと、細かいところもこだわってます。
えっと、取り出しました…試せるブリスターのかわりに非常に丈夫(溶着部分が長くて場所も多い)で、商品を取り出すだけなら簡単なんだけど、中の紙は分別しないといけないので、それを取り出すために全部分解したら大変でした
と、余計な話はこのくらいにして、ざっとこの商品の機能を紹介します。
先ほど少し触れましたが、このラチェットドライバーの売りは、軸が可動式で3タイプのドライバーとして使える事です。
※ブリスターに入った状態の写真参考
T型(90゚)
ブリスターに入った状態の写真の状態、トルクをかけてネジを締める、緩める時に良いです。
ラチェットを固定にして、軸に手をそえてハンドルを手でまわせば、素早くまわす事ができます(が、簡単にモード変更できるので、素直にストレート型にすれば良い)。
ピストル型(45゚)
通常のガングリップタイプと違い、両側にハンドルがのびているのが特徴、基本的にラチェットを効かせておかないと使いづらそう。
トルクの必要で作業スペースが狭い時に良いんだと思う、素早くまわす事はできない。
ストレート型(180゚)
普通のドライバーと同じ形状、作業スペースが狭い場合や、素早くまわすのに向くが、押す力、まわす力をしっかり意識して使わないと、トルクが入る作業で、ネジの頭をなめやすい。
軸切替え方法は、ハンドルの丸いボタンを押し、軸を動かす。
ボタンは押し続ける必要はなく、押して少しずらしたら離しても良い。
ストレート型にする場合だけ、軸がハンドルに入る辺りで少し固いが、「パチッ」と音がするまで押し込む。
次はハンドルです。
ちょっと写真が曲がりましたが、ハンドルの開口部です。
ハンドルは太めだが、指の短い私でも握りにくいとは感じない、このラチェットドライバー結構重量があるのだが、グリップ中央に一番重いラチェット部が収まるので重量バランスが良く違和感もない、表面のゴムもしっかりと滑り止めとして働いてくれる。
少し気になったのは軸の収まる開口部、フチが鋭いので指が触れると違和感がある、ただ、鋭いといっても素材はゴムなので手を怪我するような事はないのでご安心を。
ハンドル後部のネジ式キャップを開けると、ビットキャリアーが内蔵されている。
ビットキャリアーはただの穴なのでビットを固定する機能はないので、下向きにしてキャップを開けると、ビットがこぼれ落ちるので注意!
ビットキャリアーのネジはピッチが広く、約1回転で開閉ができる、四角ネジでキャップはPP製で少し柔らかいので、ネジを締め切って最後に気持ち締めこめば(実際に回るか回らないか程度で良い)軽く食い込むのか、しっかりと締まる。
穴の深さは28mm程なので、長さ25mmのビットや、それより短いショート丈のビットなら自由に入替えできる。
付属の25mm長ビットでもキャップを閉めた状態で中で動いてしまうので、気になるようならキャップ内側にスポンジ等を貼ると良いかもしれない。
ちなみに、キャップを閉めた状態で、ビットホルダー端面より6mm程キャップの深さに余裕があるので、25mmより若干長くても入るかもしれないが、キャップにはテーパーが付いているので、25mm以上のビットで幅の広いマイナスやサイズの大きいヘックス等は、キャップ内側に干渉して入らないものもあるかもしれない。
ここから写真はないですけど、文章にて説明します。
ビットホルダーは、スライドしてビットを固定するタイプで、しっかりとビットが固定される。
ただし、ビットのシャンクに刻まれた横溝を使って固定するので、横溝が無い場合はしっかりと固定できない
電動工具のビット、両端にツールがあるビット等はきちんと固定できず、軽く引っ張ると滑って抜けてしまうが、ものによっては完全に固定できないが作業中に抜けない程度に固定できるものもある。
(電動工具のビットでも、シャンク端面からへこんだ部分までが短ければ、ロックがかかり、しっかりと固定できる)
ビット装着
スライダーを六角穴方向へスライドし、ビットをセット、スライダーを離し、ビットを軽く押し込むと「カチッ」と音がして装着完了。
ビット脱着
ビットに指をそえ、スライダーを六角穴方向へスライドすると、ビットがバネの力で飛び出す。
(指をそえていないと、ビットがバネの力でどこかへ飛んでいってしまうので注意)
ビットホルダーは、スライドしてビットを固定するタイプで、しっかりとビットが固定される。
ただし、ビットのシャンクに刻まれた横溝を使って固定するので、横溝が無い場合はしっかりと固定できない
電動工具のビット、両端にツールがあるビット等はきちんと固定できず、軽く引っ張ると滑って抜けてしまうが、ものによっては完全に固定できないが作業中に抜けない程度に固定できるものもある。
(電動工具のビットでも、シャンク端面からへこんだ部分までが短ければ、ロックがかかり、しっかりと固定できる)
ラチェットは、締め、緩め、固定の3動作で、モード表示目盛はラチェット部に印刷されているのだが、ストレート型では現在のラチェット動作モードがグリップ内に隠れてしまうので確認できなくなってしまう。
切替動作は切替え部を時計方向に回す時、若干抵抗が大きい感じがする
動作は普通だと思う、固くはないし、驚くような軽さもない、ただ引っかかり等はなくスムーズに回転する。
ギア数は48枚で、トルクは700kg/cm(Kgf/cm? N/mに換算すると68.6N/m)なので本締めもできます。
(チョイノリ(SUZUKIの原付)のクラッチをとめているナットが50N/mで、トルクレンチで締めたけど、そのトルクレンチが短いこともあり、結構大変でした。
それを考えると、このドライバーでそんなにきつく締めること自体難しいと思うので、とても頑丈なんだと思う)
ドライバーは回転させる部分が、ネジと同じ軸線上にあるので、そんなにギア数(送り角度)が細かくなくても問題ないのでは?と個人的に思うので、ギア数が少ないけど、とっても丈夫なら良いと思います。
(レンチみたいに、ネジと回転部分が離れていると柄が長いほど、送り角度が細かいほうが、限られたスペースで回すことができるので重要なのかな?と思います)
スペック
材質
グリップ PP,TPR,ABS樹脂
ビット S2(SVCM)焼入加工
ラチェット部 焼結合金、CR-V
ビットホルダー アルミニュウム
サイズ(実測値、素人採寸なので正確ではありません、あしからず)
本体
ストレート型 φ36xL155mm(ビット装着時、軸固定ボタン含まず)
T型 W115xH115xt36mm(ビット装着時、軸固定ボタン含まず)
ビット 6.35mm(1/4inch)xL25mm
ビットキャリアー穴 約φ7.3xL28.4mm
重量 260g
許容トルク 700kg/cm以下
付属ビット +(1、2x2、3)、-(4、6mm)
カラー レッド(CR3-04590R)、イエロー(CR3-04590Y)、ブルー(CR3-04590B)
柔軟に状況に対応でき、機能もしっかりしていて、予備ビットを内蔵できる。
反面、ラチェット機構を搭載してるので、普通のドライバーに比べれば重量がある、ハンドルが太い事は人によっては欠点になるかな?
ネット購入する場合、あまり扱っているお店がないのが欠点かなぁ、値段は¥1,600位(送料込)もう少し高い場合もある。
ホームセンターでも扱っているようなので、見かけたらいじってみて、気に入ったら買ってみてください。
工具なのでナチュラムさんでは取り扱ってません。